統計的プロセス管理

管理図は、プロセスが管理内かを示します。プロセスが管理不可能な場合は、プロセスに断続的に影響を与える特殊な原因を是正する必要があります。この特殊な原因を是正すれば、プロセスは管理内になり、予測どおりに稼働するはずです。プロセスが管理内になって初めて、プロセス全体に変更を加えることができ、変化があれば、プロセス固有の予測不可能性ではなく、変更によるものだとわかります。プロセスを是正する必要があるかどうか、またはプロセスを改善できるかどうかを知りたい場合は、管理図が必要です。

プロセスにはどれほどの能力があるか？ 仕様をどれほど満たしているか？ 改善点を識別するためにプロセスを分析する際には、常にこの2つの質問を念頭に置きます。Minitabが提供している独自のProcess Capability Sixpack^® は、プロセスの予測可能性と適合性を正確に評価します。

リアルタイムでデータを収集して分析することを含め、実践者がプロセスの挙動を評価するために管理図を使用する方法はたくさんあります。特定のニーズを満たすだけでなく、品質とコスト削減の最大化に役立つ統計的プロセス管理のために、複数のソリューションを実践者に提供しているのはMinitabだけです。

管理図は、プロセスが統計管理下にあるかを判断できる特別な時系列プロットです。Xbar-Rや個別管理図など、広く使用されているものは、プロセスの比較的大きな変化（1.5+シグマ変化）を検出するのに優れていますが、小さな変化となると、別のものが必要になってきます。Minitabのソリューションでは、強力な指数重み付き移動平均（EWMA）管理図などの分析も活用してプロセス平均の小さな変化を検出します。早期検出により、素早く対応してプロセスを是正できるため、重要です。

プロセスデータの変動が多すぎる、つまり「過分散」である場合に、誤警報が発生することがあります。特に、データが大きなサブグループに収集される場合です。サブグループが大きくなるほど、従来のP管理図またはU管理図の管理境界線が狭くなります。ただし、これらの人為的に狭くされた管理境界線により、従来のP管理図上の点が、実際とは違って管理外のように見えることがあります。データが過分散または過小分散の影響を受けている場合は、Minitabを使用すれば、一般原因を特別原因による変動から確実に区別できます。